桃山式回遊庭園の水前寺公園(水前寺成趣園)
江戸時代に熊本藩主 細川家の御茶屋として利用され、その後に東海道五十三次を模した回遊式庭園が作られた水前寺公園。私は高校の修学旅行で一度行っていて、この富士山を表した山が強烈に印象に残っていました。平成28年熊本地震のあと池の水が干上がってしまった水前寺公園の現在を見てきました。
水前寺公園の様子をざっくりと動画でご紹介するとこんな感じです。
熊本地震後に水がなくなり底がみえたこともあった水前寺公園の現在
園内に出水神社もある水前寺公園。
平成28年熊本地震のあとこの池の水がなくなり底が露出してしまっていたんですよね。その後、水が戻ってきたときのニュース記事がこちらです。→
全文表示 | 枯れた水前寺公園の池、突然「水位上昇」 地震と地下水と湧水、雨水めぐる「謎」 : J-CASTニュース
水前寺公園の現在は池に水も戻り、鯉も元気に泳いでいました。
水前寺公園・古今伝授の間でお抹茶をいただく
水前寺公園の中でも目立つ茅葺き屋根の古今伝授の間(こきん でんじゅのま)。この古今伝授の間は400年前に京都御所にあったもので、その後に長岡京市に移築、さらに1912年(大正元年)にここ水前寺公園に移築されたそうです。すごい。
水前寺公園ではその古今伝授の間でお抹茶がいただけるのですよ。
茶菓子は2種類から選べます。古今伝授の間の中でいただくと650円。外の椅子席なら550円。
私は迷わず古今伝授の間へ。
古今伝授の間からは遮るものもなく庭園を見ることができます。
お抹茶ができるまでの待ち時間もまた贅沢。聞こえてくる鳥のさえずりもこの景色に華を添えてくれます。
水前寺公園にこのようなお抹茶が頂ける古今伝授の間があるなんて知らずに行っていたのですが、ここいいですね。
待つこと10分弱でてきたお抹茶と茶菓子。
ここで私が選んだ茶菓子は加勢以多(かせいた)。熊本の郷土菓子(郷土料理)として加勢以多が存在していることは、今回の旅行前に知ったのですが、ここで出会えるとは思いませんでした。
西洋かりん(マルメロ)で作ったジャムを、もち米でできた薄い板で挟んだもの。このマルメロジャムの箱をポルトガル語でいうと「Caixa da Marmelada(カイシャ・ダ・マルメラーダ)となり、加勢以多の語源だそうですね。
江戸時代に熊本 細川藩から幕府への献上品として使われていたそうです。
かりんのジャムなので甘酸っぱく、甘すぎない加勢以多はお抹茶とよくあう茶菓子でした。
水前寺公園 敷地内のおみやげ屋さんと飲食店
水前寺公園の敷地内にもお店があり、熊本郷土料理のだんご汁(だご汁)や熊本ラーメンなどもいただけるようでした。
水前寺公園 住所・開園時間など
住所:熊本市中央区水前寺公園8番1号
アクセス:市電・市バス水前寺公園前下車徒歩5分
開園時間: 3月~10月 7時30分~18時(入園17時30分まで)/11月~2月 8時30分~17時(入園16時30分まで)/ ※ 北門は9時30分~16時まで
公式サイト:水前寺成趣園
大人入場料 400円