京料理 いもぼう平野家 本店のいもぼう
大阪での仕事の前に半日だけの京都旅行3回目。前日にたまたまどこかの旅系のFacebookページで「今の季節は京都でいもぼうを食べよ」と流れてきました。「いもぼう」初めて聞く言葉です。
そもそも京料理のいもぼうとは?
里芋の一種である海老芋と鱈の干物である棒だらをあわせて炊いたもの。で、こちらのページによるとそもそも京料理の海老芋とは
江戸中期、九州で作られていた唐芋(とうのいも)を平野家の先祖が京都に持ち込んだのが始まり
だ、そうです。
しかしただ海老芋と棒だらをあわせて炊いている料理ではなく、海老芋が棒鱈を柔らかくし、棒鱈が海老芋の煮崩れを防ぐことから「夫婦炊き(めおとだき」とも言われているそうですね。
伴一彦さん脚本、渡辺謙さん主演のドラマ「寿司、食いねェ!」でもやっていたそうですね。伴さんのサイトの【こちらのページにシナリオ】があります。
いもぼう平野家 本店と本家の違い
京都立ち寄りの前日に知ったいもぼう。とりあえずネットで調べて円山公園近くにいもぼう平野家という有名店があることまでは調べました。そのいもぼう平野家には本家と本店があることも。
前述のドラマ「寿司、食いねェ!」のロケに使われたのは、こちらいもぼう平野家本家。
その脇の道を1分ほど進むと出て来るのが「いもぼう平野家本店」です。
「いもぼう平野家本家」と「いもぼう平野家本店」の違いをネットで調べましたところ、もともとあったのは「いもぼう平野家本店」でお店が繁盛してきたので離れにもう1店舗だしたのが現「いもぼう平野家本家」。その現「いもぼう平野家本家」は当時「いもぼう平野屋西店」だったけれど、途中で名前を変えたそうです。だから、いもぼう平野家本店もいもぼう平野家本家の違いと言っても、どちらもホンモノですし味の違いもないそうです。
近くによく似た名前の店がございますが、当店とは異なりますのでお間違いの無いようにお越し下さい。
と、本家のサイトには書かれています。関係が良好なのかは不明です。
今回私が入ったのはいもぼう平野家本店。ドラマのロケで使ったのが本家だったということを、お店を出たあとに知ったのですが、知っていたら本家に入った…残念でした。
いもぼう平野家本店の店内。小さな個室がたくさん並んでいます。しかしこれ、ふすまを開けばどこまでも続く大人数で利用できるお部屋になりますね。
平日11時頃だったので、まだ客は少なく8人利用できる個室を1人で利用させていただきました。
いもぼう平野家 メニュー
いもぼう御膳2700円・月御膳2700円・雪御膳3240円。これらのメニューの違いとなってくるのは、▼画像の囲ってある部分。左側の祇園豆腐がついているのが「いもぼう御膳」、右側のとろろのり巻がついているのが「月御膳」、両方ついているのが「雪御膳」です。
ということで雪御膳をいただきました。
こちらがとろろのり巻き。ひんやりと冷えていて、とろろがメインですが海苔の味がしっかり感じる品でした。いもぼうの芋が大きいので、箸休め的に活躍してくれたのがこのとろろのり巻きです。
そして祇園豆腐。さいの目になった豆腐のサイズがちょうどよくあんがほっこり体を暖めてくれました。
雪御膳メニューの全体がこちら。
そしてこちらが、噂のいもぼう。大きな大きな海老芋です。 横にはしっかりと棒鱈もいます。
初めてたべるいもぼう。この大きな海老芋の中までしっかりと、鱈の味が染み込んでいます。近い味でいえば、イカと里芋の煮っころがし的な。でももっと上品で、味わい深く、中まで味が染み込んでいるからこそパサパサすることもなく、「京料理だー!」と実感させてくれるお料理でした。
添えられている湯葉のお吸い物や、
ひとくちごま豆腐、
そしてお漬物も、どれをいただいても上品で、円山公園横の個室で静かにいただくいもぼう平野屋のお料理は、京都に来たことを実感させてくれるものでした。仕事前ということもあり慌ただしい中でしたが、行ってよかった、食べてよかったです!
円山公園 いもぼう平野家 本店 住所・営業時間など
住所:京都市東山区祇園円山公園内 知恩院南門前
電話:075-561-1603
営業時間:10時半~20時半(LO:20時)
定休日:年中無休
公式サイト:京名物古都の味「いもぼう」平野家本店
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